墓石の大きさやサイズを表す際には、センチやメートルと言った現代で使用されている長さの単位ではなく、昔ながらの尺や寸と言った単位が使用されており、容積を表す場合にも、才と言う体積の基本単位で表記されています。
一般的には、竿石と呼ばれる墓石の一番上にあたる石の横幅が大きさの基準となっています。
この基準は、和墓や洋墓共に用いられていますが、竿石が横型タイプの場合、また洋墓でもデザイン次第で石材の使用料が変化するケースがあることから、明確な基準が設けられていない場合もあります。
また、サイズが同じものであっても、バランスや形状が異なる場合等も地域によってみられることから、全国統一でサイズが決められていると言う訳でも無い為、実際に現物を見て判断することが賢明です。
近年の傾向としては、石碑の高さや大きさは勿論、周囲の状況、墓地の広さ等を考慮して作成されたCAD図面を参考に墓石選びをするケースが増えています。
ほとんどの人がイメージしやすい昔ながらの和型墓石タイプは三段墓や四段墓が主流です。
墓石の大きさは棹石の正面の幅によっていくつかのタイプがあり、関東の標準型は8寸角で約24cm、9寸角で約27cm、尺角約30cmとなっています。
地域や加工の方法によってサイズは変わってくるものです。
一方、洋型墓石については上部を削って、傾斜させた棹部の形からオルガン型と長方形のストレート型があります。
サイズは二段二尺と三段三尺タイプがあり、公園墓地や芝生墓地にはよく調和します。
ほかのタイプと混ざっていても違和感がないのが特徴です。
洋型をアレンジしてオリジナルデザインにしたものは、大きさはさまざまなものがあります。
しかし、和型や洋型、オリジナルデザイン型を問わず、墓所の大きさとのバランスを考えることが大切です。
広いからといって大きなものを建てると限定せずに、灯篭などの付属品を増やすということもあります。
また、周囲との調和も考えることが必要で、オリジナルにする場合はふさわしいロケーションを選ぶことも大切です。